関西まうんてっく運営事務局ブログ【一期一会】

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小説風 3 有馬富士&羽束山ハイク♪


先ほどより、腕を組みながら思考するものがある。

近くで、カラスが鳴いている。なんとも、寂しげな場所である。

元来、頭が良いほうではないが…フル回転処理で、答えを導き出そうとしていた。

無言で、木器下山道入口一点を見つめている。

下山道ルートの選定である。地図に視線を落とし、再び一点を見つめる。


時刻は、15時。

冬の日の入りは早い。この時期の関西地方の日の入りは、16時半である。

山中では木々が所狭しと密集し、曇り空のせいか。光が差していない為、暗闇にいるような錯覚に陥る。




今、佇んでいる 羽束神社境内は、少し荒れた寂しげであり怪しげな場所であった。

どうやら、2週間前の台風直撃を受けたようだが、完全に放置状態だ。おそらく、広範囲で被害を受けた為、市の対応が遅れているのだろうが、人の手が入っていない状況である。



昔、祖父母の家でよく見ていたテレビ時代劇を思い出した。テレビに映っていた無法者の浪人が寝起きする隠れ家のような雰囲気が漂う。

必ずといって良いほど最後の決闘の場になりそうな場所である。無意識に、浪人の姿を探してしまう。


時代劇が、私を歴史好きにさせたルーツかもしれない。

定番だが《暴れん坊将軍》、《水戸黄門》、《大岡越前》誰もが一度は見た事があるだろう、江戸時代を舞台とした現代版のヒーロードラマであった。

幼き時代より、時代劇ヒーローに触れた私は、憧れを歴史上の人物に置き換えたのかも知れない。それが積み重なり、私を歴史好きに変貌したのかも知れない。と…今、過去の自分を分析してみるのも面白い。



下山道ルートは、野外活動センター方面(木器)に行く事に決定した。

香下停留所方面から下山したてしても、新三田駅までの道のりが8キロもある。

何より駅までの交通手段(バス)が皆無なのである。歩くしか無い。

木器方面に行けば、バスが運行していることは、事前に調べていたので知っていた。



メンバー全員に、木器方面から下山することを告げる。

斜面が急である事と、滑りやすい箇所がある等、注意事項などを確認しあい下山を開始した。

登山道と思われる道には、木がなぎ倒され行く手を阻んでいるようだ。

安全を確かめながら進む。

最近…このような山行が、つくづく多いと…

日頃の行いが悪いせいかと…自分に対して、心中で舌打ちをした。



今日のハイク行程は、JR新三田駅を出発。有馬富士公園~有馬富士を経て羽束山。JR新三田駅に戻るコースを選定した。

集合場所に行く電車で、スマホを取り出して本日の天気を確認する。

天気予報のメニューを開いて本日の天候は…曇り。降水確率は、10%と画面に映し出された。


「雨は心配なさそうやな。」と一人、合点する。

スマホから、顔を正面に戻すと暗いトンネルを通過している所だった。


ちょうど、西宮名塩から竹田尾間を電車は走っていた。

急に閃光が車内に飛び込んだ。はっきりとしたゆっくりと景色が流れる。鮮やかである。

赤と黄色、緑の色使いが、なんとも言えないバランスを作り出している。まるで、絵画を見ているような気分になる。

ついつい見とれてしまう。

いつまでも、この景色を見ていたいと思った。


JR新三田駅に到着。

今日は10名にて山行する。

まずは、有馬富士を目指す。


有馬富士(ありまふじ)は、標高374m。角山(つのやま)ともいう。裾野(すその)が長く山容が富士山に似て美しく、山麓(さんろく)に、僧行基(ぎょうき)の開いたという「福島大池」がある。北東に花山法皇が隠棲した花山院菩提寺がある。、


「有馬富士ふもとの霧は海に似て波かときけば小野の松風」


と詠歌にも詠まれている。



有馬富士公園を通り抜けると、眼前には富士山を縮小したような有馬富士が迫る。




福島大池には、渡り鳥が飛来し、その姿が確認出来る。天気は、さほど良くは無いが気持ちの良い日曜日である。

池の周りには、犬の散歩をしている愛犬家やジョギングをする姿の人が目立つ。皆、様々な日曜日の過ごし方をされている。



有馬富士頂上付近までは山特有の山道では無い。歩き易いように整備された道が続く。




紅葉に目を奪われては、立ち止まり無心に写真を撮影してしまう。

私自身、山に興味を持つまでは、風景、草花や木々の写真を撮影する事が皆無であったと…しみじみ思う。自然の偉大さには感服する。

山に行き始める前までには、そんな写真を撮る事は無かったと回想する。

山に目覚め、山に打ち込み、山に魅了された時期より私自身に変化をもたらした。

今ある一瞬の、美しい被写体を永遠に残しておきたいと思うのである。

それは、自分と重ねているのかもしれない。


写真家の友人曰く…


「今ある姿は二度と見ることが出来ない。俺は、被写体をただ…撮るのでは無く。そこにある光と影の一瞬を撮影するんや。」


と言っていた。

道を極めた者の言葉は重い。

光と影の一瞬…

おそらく感覚的なものだろう。と思うが、私ごときには、理解出来ない領域である。

言葉の節々に重要な意味がある事だけは、確かであった。



昼食は、有馬富士頂上にて食す。

山での食事は、格別に美味く感じる。

今、目の前で、ゴツゴツと湯が沸騰している。

即席ラーメンの麺を煮立たったお湯に入れ、スープの素、生卵を投入する。先程から、腹時計が収まる事が無いくらいに昼飯の時刻を告げている。

出来上がったラーメンを鍋ごとすすり食す。完食し満腹感が訪れる。

これも、山でしか味わえない感覚である。山に感謝である。




有馬富士を、下山し有馬富士公園内にある昔ながらの家屋に立ち寄ってみる。

縁側、釜戸、囲炉裏、干し柿は日本の伝統的な田舎家である。

懐かしさが蘇る。夏休みなどは、必ず家族で田舎に帰った。

島根県 浜田市という所だ。

山と田んぼしか無い所だったが、なにより自然が多い場所であった。川遊びや野山を走り回った記憶がある。夜は、星空と螢を見て過ごした。



羽束山には、は香下停留所側から農村を横目に、八王子神社を目指す。


不規則な高さの石段を登り山頂を目指した。一般ルートと言われているコースである。


室町時代以前は、この地域で盛んであった丹波修験道の霊場の一つであったらしい。山頂付近の展望台からは360°近い展望が楽しめる。


三田市街地からは羽束山最高峰の山塊と峰続きの「甚五郎山」(413m)の双方が御椀を二つ伏せたような山容であり、その姿が鯨の胴体と尻尾部に見て取れる姿から「くじら山」の愛称で呼ばれている。




静かな山道を歩き羽束山頂上を目指す。所々に祠やお地蔵様に見守られ進んだ。



羽束山頂上到着。

ここからの景色は、晴れたら最高の場所である。曇ってはいたが、それでも全員が納得する景色であった。三田市街が一望できる。

しばらく、目の前に広がる景色を見つめる。





木器方面登山道は、荒れに荒れていた。

根っこから打ち倒されいる木や引き千切られたような木が散乱していた。

付かず離れずに一向は、一定の距離を取り下山する。

慌しく時計、コンパス、地図を確認しながら木器停留所方面に向かう。

廃れた山行コースなので、踏み跡は全くといって良いほど無い。

まさに、自然が作り出したアドベンチャーコースの体をなしていた。

足場、周囲、方位など全てのことに神経を集中させた。

木器方面に繋がる林道が見えた時に、ようやく一息ついた。

全員、満足気な顔をしているが、申し訳無いと思った。



バス停留所に到着。


素早く、バスの時刻表を覗き込んだ。


い…1時間後…


夕方になると急速に寒くなってくる。

暖かいコーヒーを飲みながら、停留所にて三田駅行きバスを待つ。

大きな溜息をつき、空を見上げた。

一番星が、夜の訪れるを知らせる光を放っている。ただぼんやりと見つめるのであった。



おわり

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